【都市計画】アメリカ発 エンパイア・ステート・ビルディングが省エネビルにチェンジ!
省エネ家電やエコカーなどへのエコ替えが進んでいる。しかし、簡単に取り替えることができない既存の商用および住居用ビルはどうすればいいのか? そんな問題を解決するプロジェクトが進行中だ。
NYのエンパイア・ステート・ビルディングで行われている大幅なエネルギー削減につながる改修工事のプロセスが公表されている。公表したのは、クリントン元大統領が会長をつとめるクリントン気候イニシアチブ(CCI)、ロッキーマウンテン研究所(RMI)など世界レベルの環境コンサルティングや非営利目的の設計・建築パートナーからなるチーム。同プロセスをテストケースモデルとして公表することで、全世界の既存ビルオーナーに対し、経済的かつ効率的にエネルギー削減を行う道筋を示したい考えだ。
公表の内容は、窓、テナント照明など8つの主要な改修を行うことで、年間のビルのエネルギー消費を約38%削減できるというもの。使用される初期費用は約2000万ドルで、工事完了時に見込まれるコスト削減は年間440万ドル、改修にかかった費用は約3年間で返済できる計画だ。
エンパイア・ステート・ビルディングのオーナー、アンソニー・E・マルキン氏は、今回の改修工事によるビルの採算性や快適さ向上に期待するとともに、モデルケースとして既存ビルのエネルギー消費削減と環境負荷軽減への動きが有意に加速することを希望しているという。
世界の商用および住居用のビルはカーボンフットプリントの大部分をしめ、ニューヨークでは70%を超えているのが現状だ。既存ビルのこうした改装はエネルギーとコストの節約に貢献できるだけでなく、未曾有の経済危機のなか雇用を生み出す効果も期待されており、今後既存ビルのエコシフトが加速していきそうだ。
(文:中島まゆみ)
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